漲水ふ頭に物流センター
22年春供用開始 事業費17億円/平良港
宮古島市は平良港漲水ふ頭に荷さばきとストック機能を持った「平良港総合物流センター」を建設する。8月中にも着工し、2022年春の供用開始を目指す。国土交通省の補助金を活用し、事業費は約17億円。市は12日に開会する市議会臨時議会に工事請負契約の議決を求める議案を提案する。
平良港は下崎地区も含めて宮古島の物流拠点。島内への貨物は全体の99%以上が平良港から入ってくる。近年、取り扱い貨物量が増加しており、年間約90万㌧(18年)が平良港から入ってくる。
平良港には現在、荷さばきのみを目的とした上屋倉庫が3棟ある。3棟合わせて約4600平方㍍規模。
建設される総合物流センターは縦37㍍、横99㍍、高さ10・5㍍の2階建て。うち3000平方㍍以上が貨物に対応する吹き抜け構造。建設される位置は、第3ふ頭の新しくせり出す形で埋め立てられた場所。
事業費は建築、電気、機械合わせて約17億円。今年度で7億7000万円、21年度で9億5000万円を投じる。国交省の補助事業で補助率は8割。工期は22年2月末で、同4月供用開始を目指す。
市では総合物流センターの建設について▽近年増加する平良港の取り扱い貨物量の増加に対応▽台風等の悪天候による物流の停滞を防ぎ、島内ストック機能を強化▽ストック機能を有することで台風等の災害時に多良間島への物資の迅速な供給体制を構築-することが目的としている。