橋詰め広場にトイレ整備/伊良部大橋
来年3月の供用目指す
県宮古土木事務所は近く、いらぶ大橋海の駅で「伊良部大橋橋詰め広場トイレ新築工事」に着工する。鉄筋コンクリート建て平屋の屋外トイレ2棟を新設し、来年3月中に供用開始される予定。市民や観光客に開放され、「清潔で明るい、衛生面に配慮した公共トイレ」として県内外へイメージアップを図る。県単独事業で総事業費は約6800万円。
この事業は、伊良部島の玄関口に当たる位置に観光ネットワークの起終点や島民と来訪者が交流できる拠点として橋詰め広場を整備した。
伊良部島側の橋詰め広場の総面積は7万8000平方メートル。その広場内にはいらぶ大橋海の駅が6月に開業した。伊良部大橋に面し、大橋と両側に広がる美しい青い海が一望できる好立地にあり、新たな観光拠点施設として注目されている。
公共トイレ2棟は橋詰め広場内に整備される。大橋に向かって海の駅左側に第1トイレ、右側の上部に第2トイレがそれぞれ整備される。屋根は南国沖縄を象徴する赤瓦。
第1トイレの建築面積は57・72平方メートル。施設内には男性用の小便器三つ、大便器二つ、手洗い三つ、女性用便器五つ、手洗い三つが整備される。また多目的の障がい者用大便器が設置され、オストメイトの利用が可能。
第2トイレの建築面積は39・95平方メートル。施設内には男性用の小便器二つ、大便器一つ。手洗い二つ、女性用の便器二つ、手洗い二つが設置される。さらに多目的の障がい者用大便器が設けられ、オストメイトが利用できる。
伊良部商工会の大浦貞治会長は「待ちに待ったトイレ新築工事。供用開始後、市民や観光客が気持ち良く利用することで、宮古島の観光アピールにもつながる」と期待を込めた。
市観光商工部の楚南幸哉部長は「トイレ新築工事は県の事業で実施される。ありがたい。宮古島の衛生環境が良くなり、市民や観光客に喜ばれると思う」と強調した。