ドームにネット環境整備/宮古島市
行事など動画配信可能に/ウィズコロナ下、利活用促進
市は「ウィズコロナ」の新しい生活様式に順応する取り組みの一環として、JTAドーム宮古島のアリーナ部分のインターネット環境を整備した。これにより、同ドームで行われるイベントなどのライブ配信が手軽に可能となる。7日に行われた市の認可保育園の運動会では、新たに整備されたネット環境を利用し、実証試験的に動画配信サイトでその模様が配信された。市では今後同ドームの利活用促進に期待を寄せている。
これまで同ドームには公共の無線Wi-fi(ワイファイ)、事務所に有線環境が整備されていたが、今回新たにアリーナ部分で使用できる有線、無線のインターネット環境を整備した。事業費は約40万円。
公共ワイファイは接続後30分で回線が切断されることからイベントなどの配信が難しかったが、今回新たに整備されたことで安定した回線があるためイベントの配信が可能となった。同ドームでインターネット環境を使用する際には申請が必要。使用料については今年度は無料。また、配信する場合には各自がパソコンやカメラを準備するなど環境を整える必要がある。
担当する市交流推進課の川平敏光課長は「(新型コロナウイルス感染症の影響で)ドームでのイベントも中止となっている。いつでもライブ配信が行えるような環境を整備することでドームの利活用が促進されることを期待している。今後もいろいろなイベントに利用してほしい」と呼び掛けた。
市にインターネット環境の整備を提案したワンスタの池間正樹代表は「有線の整備を進めることで途切れることなく配信されるようになる。さまざまなイベントが行われるJTAドーム宮古島でライブ配信ができることで経済的にも文化的にもプラスになると思う」と話した。