待ち遠しかったよ/1カ月ぶり貸出再開
子どもたち「早く読みたい」/市立図書館
新型コロナウイルス感染拡大防止のため県が独自で出していた緊急事態宣言が1日に解除され、閉鎖されていた市の公共施設も再開された。臨時休館していた市未来創造センター内の市立図書館では2日、約1カ月ぶりに貸し出し業務を再開。待ちわびた市民や子どもたちが足を運び、好きな本を手にゆったりとした時間を楽しんでいた。
「コロナウイルスのころなっちとぼく」というタイトルの絵本を借りた小学生の砂川春優(はるな)さんは「図書館が開くのを楽しみにしていた。早く読みたい」とうれしそう。胸に絵本を抱えて足早に自宅へ向かった。
伊良部島から来た池間初子さん(69)は「やっぱり図書館は良いですね。久しぶりにゆっくりと本を選びました」と話した。
「本は心の栄養、体の栄養になる。そういったタイトルの本を選びました」と5冊を借りたと言い「全部読み終えて、返しに来るのが今から楽しみです」と笑顔だった。
宮古島市に住んで6年になるというタイ人の福原ウォラワンさん(43)は5歳の娘と一緒に来館。「図書館の前を通るたびに利用者の車が見えず、館内の電気も消えていて寂しかった」と再開を心待ちにしていたという。
日本語を勉強するための自身が読む本と、娘の絵本を手に「日本には図書館がたくさんあり、いつでも借りられる。とても素晴らしい」と話した。
図書館職員によると、休館中に読みたい本を予約し、再開と同時に借りに来た市民が多く見られたという。「再開を待っていてくれたのかと思うとうれしい」と話した。
感染防止対策のため、座席数の減、滞在時間は2時間などの制限は継続する。