集団接種、予約伸びず/旧郡部中心に定員割れ
対策室、受け付けを継続/コロナワクチン
65歳以上の一般高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチン集団接種の予約が伸びない。市の対策室によると、24日時点で城辺公民館220人、下地庁舎98人、狩俣集落センター65人、上野公民館で183人分の空きがある。高齢者が個別接種を優先しているという見方のほか、一人暮らし高齢者世帯等に情報が行き渡っていないことなどが要因とみられる。各接種会場には予約受付日が設定されているが、定員に達しない会場は指定日を撤廃して受け付けを続けている。
今回の集団接種では、最大7700人分のワクチン接種が可能だ。29、30両日の市保健センターを皮切りに、6月17日までに計13日間実施される。
接種には電話予約が必要で、いずれも受付日が指定されている。6月2、3両日に実施される伊良部(前里添多目的施設、東区構造改善センター)地区の集団接種分は今月19日に予約を受け付け、すでに400人の定員に達している。
ただ、そのほかの地域ではかなりの空きがある。城辺は定員432人に対して予約212人、下地は定員150人に予約52人、狩俣は定員200人に予約135人、上野は定員216人に対してわずか33人しか予約していない。
こうした状況を受けて市対策室は、同4会場に設定されていた予約受付日を撤廃し、定員に達するまで受け付けることを決めた。
予約が伸びない要因としては、医療機関での個別接種を選ぶ高齢者が多くいることのほか、集団接種の情報が地域に行き渡っていないことなどが挙げられている。これによって指定日に予約できなかった高齢者がいるという懸念だ。
対策室では、各地の行政連絡員に協力を求めながら予約とワクチン接種を呼び掛けていく。下地睦子室長は「さまざまな事情で予約できていない方がいると思うので、定員が埋まるまで受け付けたい。一人でも多くの方がワクチン接種を受けられるよう市民に協力をお願いしたい」と話した。