調査特別委を設置/野党の賛成多数で
し尿処理施設整備事業/市議会
市議会(山里雅彦議長)の臨時会が29日に行われ、市し尿等処理施設整備事業に関する調査特別委員会の設置が野党の賛成多数で可決された。第1回委員会で濱元雅浩氏を委員長に決定した。同日午後には第2回委員会を開き、当局に求める資料などを決定した。第3回委員会は8月4日に開催される。
臨時会で補正予算案などが可決された後、平百合香氏が決議案を提出。与党の5人が反対したが、野党の16人が賛成し、可決された。調査期限は9月定例会が終了するまでで、閉会中も審査を行う。
平氏は提案理由として、「新計画案および予算措置案を早急に調査・検証した上で、公益性の最大化に基づいた予算執行の判断を可能にするため」とした。
質疑では下地茜氏が「何を問題として調査するのか明らかになっていない。見直しの案を出している段階であり、現状では時期的に尚早ではないか」と設置を疑問視した。
これに対し平氏は「市の生活排水処理の現状と課題を理解しなければ議論できない。否定ありきではない。比較検討や調査をして市民の利益についてお互いに議論しよう」と説明した。
第1回委員会では委員の指名推薦によって濱元氏が委員長に就任した。同日午後の第2回委員会では、調査項目と請求資料について議論した。
新里匠委員は「防衛省予算がどうなるのか一番問題だ。この観点も調査した方が良い」と提案し、「予算適用の仕方の妥当性と今後の影響の見込み」を調査項目に追加した。
追加項目以外の調査項目は▽市における生活排水処理の現状と課題の把握▽市し尿処理施設整備基本計画の問題点▽同施設建設の計画変更案の内容▽現行計画と変更計画案の公益性の比較-となっている。
調査特別委員会のメンバーは次の通り。(敬称略)
【委員長】濱元雅浩【副委員長】狩俣政作【委員】上里樹▽仲里タカ子▽我如古三雄▽狩俣勝紀▽新里匠▽前里光健▽平百合香