「方針転換していない」/し尿処理調査特別委
市、協議段階を強調/質問43項目に回答
市議会し尿処理施設整備事業に関する調査特別委員会(濱元雅浩委員長)の第7回が24日、市議会全員協議会室で行われた。同委員会が当局に求めた43の質問に対する回答を踏まえた議論が行われ、従来計画を見直して「方針転換した」との野党の追及に、友利克生活環境部長は「見直しに向けて協議している段階。方針転換したということではない」と述べた。協議は長時間に及び質問項目すべてについて議論できず、第8回(26日)で議論を継続することとなった。
質問項目では、市が検討中の新たな計画について▽整備計画の見直し作業に着手したと答弁したことについて▽浄化槽汚泥の収集・運搬業務の見直し-などの項目に分けて43の質問が市側に求められ、それに対する回答が示された。
市が示した回答の中には具体性に欠ける部分も多く、さらにその答弁もちぐはぐな内容が繰り返されたこともあり、議論は長時間に及んだ。
「市の方針転換について、どのような手続きで行われたのか」の質問に対して、当局回答は「関係部局で共同処理に向け、計画変更の調整を進めている」との内容だった。
これに対して野党は「6月定例会で市長からも『検討中の案件が表に出た』との言葉があった。それとこの回答を見ると市として検討して答えを出したと読み取れる」と追及。
これに対して友利部長は「見直しに向けて作業を進めている段階。この時点で現在の計画から完全に方針転換だということではなかったと思っている」と述べた。
さらに「今後、(協議が進んで)防衛局と予算折衝、調整になるには明確に方針転換ということを決定しないといけない。その方向に向かっているが、(今の段階で)明確に方針転換決定という段階ではない」との見解を示した。
そのほか、野党側からは市が検討している案についての主張に法的根拠が乏しいことや今回の質問に対する答えについて、二転三転することに不満の声も出た。