医師ら「ワクチン接種を」/新型コロナ
感染防止対策訴え/宮古JCが医療フォーラム
宮古青年会議所(具志堅貴昭理事長)主催の「2021宮古島を守る!未来への医療フォーラム」が25日、宮古青年会議所会館で開かれた。宮古病院院長の本永英治氏、宮古地区医師会会長の竹井太氏らが出席し、現在の県や宮古の医療体制、新型コロナウイルスの状況などを報告。コロナ対策としてのワクチン接種の有効性を紹介し、積極的な接種を呼び掛けた。
フォーラムには本永氏、竹井氏、具志堅理事長のほか、オンラインで県医師会理事の玉城研太朗氏と那覇市議会議員で元ドクターヘリパイロットの吉嶺努氏が参加。同会議所の新崎亮太副理事長がコーディネーターを務めた。
ワクチン接種について本永氏は、コロナ入院患者のほとんどはワクチン未接種者で、接種者は感染しても軽症であることを説明。「ワクチンに効果があることを実感している。まだ受けていない若い人はぜひ受けてほしい」と語った。
竹井氏は「受けることのできる事情の人は受けた方が良い。事実、今感染が広がっている人たちの中の若い人たちは未接種の人がほとんど。そのことを分かって行動してもらいたい」。玉城氏は「接種は任意だが、元気な宮古島を取り戻すためには多くの人に受けてもらいたい」とそれぞれワクチンについての考えを示した。
そのほか、本永氏は宮古病院の現状について、竹井氏は現在の宮古島の医療について、玉城氏は新型コロナと県内の医療について、吉嶺氏は救急搬送、医療ヘリについてをテーマにそれぞれ発言した。
本永氏はコロナ患者の増加で宮古病院は一時、逼迫(ひっぱく)した状況となったものの、治療の実績を積むことで、症状によってはホテル療養や自宅療養での対応が可能という判断ができるようになったことを紹介した。
吉嶺氏は県内では救急ヘリの態勢が十分に整っていないとの認識を示し、県や国を挙げての取り組みが必要との考えを語った。
竹井氏は緊急搬送される人について、搬送が必要な状態となる前に自身でできる健康管理もあるのではないかと指摘。「メタボ解消」など日ごろの取り組みの重要性を訴えた。
同フォーラムの様子はインターネット動画投稿サイトからライブ配信された。