ボウリング場が閉館へ/今年末、52年の歴史に幕
宮古ボウリングセンター(平良あつ子社長)が12月31日で閉館することが分かった。オープンから52年間が経過し、建物の老朽化が大きな理由。閉館後、土地や建物は売却され、事業は引き継がれない見込み。昭和、平成、令和の3時代で、半世紀以上も市民に愛された娯楽施設が、その歴史に幕を下ろす。(11面に関連)
平良社長は「52年間ありがとうございました。長く続けられたのは、多くの皆さんに支えられたおかげであり、感謝している。閉館することは寂しいことだが、ご理解いただきたい」と述べた。
市内唯一のボウリング場として、1969年11月に開館した。その後、スコアの電子化やレーンの改修などを行いながら営業を続けてきた。娯楽が少ない宮古島では、家族や仲間内で気軽に楽しめるスポーツとして人気を集めた。
閉館を決めたのは1年以上前になる。東日本大震災以降は景気が傾き、来場者が減少。法律上の問題から建て替えもできないため、2~3年前から閉館の時期を話し合っていたという。
同センターを定期的に利用する会員は約80人。月曜、木曜の2リーグで競技力向上や生涯スポーツとして親しまれている。会員らにはすでに閉館時期を告知してある。
現在は緊急事態宣言中のため、営業日と時間を制限している。営業は月曜と木曜、土日祝日。時間は午前10時から午後8時まで。