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社会・全般
かぎすま吟行会/休み子ども吟行会
言葉の表現力キラリ 「観察眼、語彙に成長」 俳人山田氏が高く評価
「宮古毎日てぃだの子俳句」吟行会(主催・宮古ジュニア俳句育成会、宮古毎日新聞社)が三月二十九日、漲水御嶽(うたき)周辺で行われた。幼児から中学生まで約四十人が参加し、それぞれの感性で春の俳句を詠んだ。
子どもたちは、家族や友人同士で参加。石畳の脇に自生する草花や御嶽の中でうたた寝をするネコを観察したり、木陰でそよ風を感じたりして、季語に注意しながら作品の世界をイメージ。片手で鉛筆を握り、もう片方の手では五・七・五のリズムに合わせて指を折りながら、それぞれの言葉を真剣な表情でしたためていた。小さな短冊には、一つひとつに個性豊かな春の風景が広がった。
選者を務めた俳人の山田弘子さんは講評で「一生懸命に観察して、自分の言葉で表現したことが伝わってきた」と参加した子どもたちを褒めた。昨年の吟行会で「うれしいな、楽しいな、きれいだなといったみんなが使うような言葉を使うと損をする。自分だけの言葉で表現してください」とアドバイスしたことを振り返り、宮古の子どもたちの確かな成長に目を見張った。
「観察力や集中力もぐんと伸びているし、語彙(ごい)も増えている。自分の言葉をしっかり使って俳句を詠んでおり、今後が楽しみ」とさらなる成長に期待を込めた。
宮古ジュニア俳句育成会の伊志嶺亮会長は「良い作品がたくさんできました。この機会に身近なものをじっくり見る目を養い、これからも自分の感性を生かした句を数多く詠んでください」と激励した。
参加した友利菜穂さんは「見たものや感じたことを五・七・五のリズムに乗せて俳句にするのは難しかったけど、うまく言葉がつながると楽しかった」と感想を話した。