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社会・全般
犯罪のない明るい社会に/宮古更生保護女性会
35年の歴史 母ちゃんたち奮闘
女性としての立場から、地域の犯罪予防活動と罪を犯した人の更生支援活動を行い、犯罪や非行のない明るい社会の実現をめざすボランティア団体。宮古で結成されたのは1973年、その活動歴は今年35年になる。30周年記念式では、記念誌などを発行して盛大に節目を祝った。長年、会長を務めた国仲ヒデさんが昨年不慮の事故で他界したことから、今年の総会では新しい役員が選出され、新たな船出となった。
先月三十日に開かれた定期総会では、〇八年度の活動、収支決算が報告され、〇九年度の活動案や収支予算案などが報告され、新役員も選出された。会長は、これまで事務局長を務めた与那覇勝子さん。副会長に砂川芳子さんと砂川雅子さんが選出された。
今年度のスローガンは「青少年に母の愛を」。重点目標に、関係機関団体との連携協力、「社会を明るくする運動」の展開、地域でのミニ集会、子育て支援、矯正(きょうせい)施設の訪問激励、保護司会、BBS会(非行をした少年たちの立ち直り援助などを行う青年ボランティア)、協力雇用主会などの活動支援。このほか、会員の力を結集して毎年行われているチャリティーショーを開催して資金造成活動を行う。
昨年度は、四月の交通安全週間で始まり、各小学校でのあいさつ運動、トライアスロン前のごみ拾い、地域の会員を訪ねるミニ集会、小学校での読み聞かせ、デイサービスサロンでの交流、七月の「社会を明るくする運動」で青少年深夜徘徊(はいかい)防止行動への参加など、警察署、保健所、学校、社協などあらゆる団体への支援で月の約十日間は活動が組まれた。このほか、チャリティーショー収益金が、那覇市にある更生保護施設あけぼの寮に贈られた。 今年度は、これまでの活動を実施していく中で特に子育て支援に力をいれていく。また、会の最も大きなイベント「チャリティーショー」は七月四日に行われる。すでに各地から出演が決まっており、琉舞、日舞、コーラス、3B体操、手話ソング、方言の語りなど盛りだくさんの演目が予定されている。
新会長の与那覇さんは「昔と違って親子の絆(きずな)が薄くなり、その弊害を受けているのが子どもたち。責任を放棄する親が増えてきた。昨今多発する事件事故もその表れだと思う。以前のように地域で子育てをするときが来た。今年は特に子どもたちの見守りを強化していきたい」と話し、新年度の活動への意気込みを示した。