夢があるから若い

根間　タケさん（89歳）（城辺字吉野）

　戦時中は生活が苦しかった。「生きていたら社会のために尽くす」と決め、それが「夢」になった。「夢に年はないよ。夢があるから若い」と話す。

 　
　海を庭先のように暮らしてきた。「海、山の幸と親が自分を育ててくれた」と感謝している。自然の尊さを「伝えたい」も「夢」に加わった。
 
　ウミガメを見つめて17年になる。ウミガメは台風が多い年は砂浜の奥に、少ない年は中程に産卵するという。「教わることは多い」と話に力がこもる。
 
　講演や国内外から訪ね来る人に「信念」を伝えてきた。
　「昔は経済もまずく『ワイドー』と頑張った。培った年寄りの底力を示したい」と「夢」を持ち続け、ウミガメだけでなく、宮古の自然を見つめ、その大切さを伝え続けている。子ども６人、孫８人、ひ孫14人、やしゃご２人。1920（大正9）年11月25日生まれ。