「おばぁー忘れないよ!」/孫9人が壁画に思い描く
下地与那覇 友利さん宅
下地字与那覇にある友利勝一さん宅の壁に描かれた色鮮やかな壁画が通りの雰囲気を明るく彩り、訪れる人たちの目を楽しませている。この壁画は、先月24日に他界した勝一さんの母・潔子さんをしのんで孫9人が力を合わせ2日間で仕上げた。
亡き潔子さんにプレゼント
潔子さんの長女・中山優子さんは「母は孫全員の誕生日やお祝い事をすべて覚えていてかわいがってきた。そんな愛情あふれる母が亡くなった時は孫全員が本当に悲しんでいた。この壁画は孫たちが気持ちを一つにして描いた」と話した。
先月26日に告別式を終え、9人の孫たちが潔子さんのこれまでの愛情に対する感謝の気持ちを込めて壁画を完成させた。
東京で美術の専門学校に通う孫の友利沙也香さんが下地を描き、孫全員で色付けした。
壁画は雲に架かった虹の上を笑顔で歩く子どもたちと、潔子さんが生前大好きだった猫が大きく描かれている。
また、壁画には孫9人の手形と子ども4人の夫婦の手形。そして潔子さんの夫・武さんの手形の横には「dearきよこおばぁ」とメッセージが書き込まれている。
子、孫たちにあふれる愛情を注ぎ続けた潔子さん。その思いは子、孫たちにしっかりと伝わり、潔子さんへの「愛情の証」としてこの壁画が誕生した。
夫の武さんは「お婆が亡くなって寂しいけどこの壁画を見るとうれしくなる」と話し、壁画に向かって「いい孫をたくさん持ったおばあは最高」と親指を立てた。