小学校は地域に残して/教育懇談会 地域住民が統廃合へ懸念
先月28 日に発足した市学校規模適正化検討委員会(委員長・川上哲也委員長)の委員と島尻地区(宮島小・狩俣中校区)との教育懇談会が26日夜、パーントゥの里会 館で開かれた。地域の教育行政に対する要望を聴くために開かれた会だったが、集まった住民からは「小学校は地域に残して」など、小学校統廃合への懸念を示 する意見が多数を占めた。
会の初めに川上教育長は「地域の声を聴いて考える機会を作ろうとこの会を設けた。皆さ んの意見をたくさんもらい、検討委員会を一歩でも前進させたい」とあいさつした。
住民からは「学校のために地域は団結している。もし統廃合で無 くなれば大変なことになる」や「中学校は統廃合してもいいが、小学校だけは残してほしい」など児童数の少ない宮島小学校が統廃合で無くなってしまうことを 懸念する声が多数挙がった。
子どもを宮島小学校へ通わせるため5年前に横浜から移住してきた母親は「教科書だけでは学べないことがたくさんあ る。地域の人の思いと伝統と歴史、その中で子育てできることに感謝している。宮島小学校そのものが島の財産だと思う」との思いを語ると大きな拍手が起こっ た。
地域での教育懇談会は今月19日に大神地区で第1回を開催。今後も1カ月に1回をめどに各地で開催を予定している。