さらなる発展願う/佐良浜かつお100周年記念
先人たたえ、記念碑除幕
佐良浜かつお漁百周年記念碑除幕式(主催・同百周年祭実行委員会)が16日、佐良浜漁港近くの建立地で行われた。先人や伝統を継承している漁師らの偉業をたたえるとともに、さらなる発展を願った。
船型の土台に建つ記念碑は大理石。高さが1・8㍍、幅0・8㍍。碑の中央には、威勢良く泳ぐカツオのイメージが浮き彫りにされている。
碑文は「佐良浜において、明治42年(1909年)に御幸丸外、一隻の漁船(テンマ船)によって一本釣りかつお漁業が操業し、2年後の明治�年(1911年)には、三隻が増え漁徳丸、御幸丸、杉本丸、有明丸、上等丸の五隻で本格的に操業した」などと刻まれている。
除幕式では、下地敏彦市長、友利義文実行委員長、漢那一浩副実行委員長、仲間勝行事務局が幕を引いた。
下地市長は「今後ともカツオ・マグロを主体として漁獲高を上げてほしい。今年度中に伊良部漁協の製氷・冷蔵施設は完成するので、それを活用した儲かる漁業に力を入れるよう期待する」と述べた。
友利実行委員長は「除幕式ができて、大変うれしい。これからも宮古・佐良浜の漁業発展のために頑張りたい」と決意を新たにした。
引き続き感謝会が、前里添多目的共同利用施設で開かれた。記念事業に協力した個人・団体に感謝状が贈られた。
除幕式に先立って解散総会が開かれた。収支決算は、収入支出ともに282万4158円。記念誌は今年度中に発刊する予定。