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社会・全般
「4/28」は沖縄にとって「屈辱の日」
「4/28」は沖縄にとって「屈辱の日」という歴史がある。1952年日本の独立と引換えに奄美・沖縄は米軍の占領統治が継続された。サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約が発効した日だ。
▼1年後の53年奄美群島は返還され、27度線がその境界となる。沖縄は土地の強制接収等に抗う島ぐるみ闘争を体験。米軍基地の沖縄を「不沈空母」と言い当てた首相もいた。復帰運動、反基地闘争そして72年の日本復帰
▼復帰38年米軍基地は動かない。世界一危険とされる普天間飛行場。返還の条件に新たな基地建設が日米合意される。同飛行場は「国外、最低でも県外移設」を公言した民主党代表が政権の座に就いた。県民は一縷(る)の望みを新政権に託す
▼揺れ動く普天間飛行場。沖縄の民意は県内移設にNОだ。4日渦中の鳩山首相が来県。抗議のシュプレヒコールが続く。首相は先の発言に触れて「党としての発言ではなく、私自身の党代表としての発言だ」と修正
▼「海浜隊の存在を学べば学ぶにつけ、米軍全体の中で抑止力に思い至った」と放言。それで「沖縄の皆さまに負担をお願いしなければならない」と。「対米追従」から「緊密で対等な日米関係」を目指す首相の発言だ
▼沖縄は400年前の薩摩侵攻、130年前の琉球処分、今次大戦の本土の防波堤、日本独立の犠牲、復帰後も基地の押しつけ等々の歴史を負い続けている。他府県の思いは「普天間」で如実に示された。再び「屈辱の日」にならないことを祈る。