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社会・全般
「国際生物多様性年」
今年は国連が定めた「国際生物多様性年」である。生物多様性の維持は、地球温暖化防止とともに、環境保全の中心課題となっている。
▼ 地球上では、1960年以降人口が急増、このままでは自然が破壊され続け、資源が枯渇すると懸念されている。したがって、「地球上の多様な生物を、その生息環境とともに保全する」ことは人間と自然との共存関係を維持する上で不可欠である
▼その生物の多様性は「生態系の多様さ」、「種の多様さ」、「遺伝子の多様さ」の各レベルの多様さが複雑に結びあって生み出されている。例えば、生物は互いに影響し合って進化する(「共進性」と呼ばれる)、生態系を支える「食物連鎖」、窒素化学肥料による生態系の変化等がある
▼生物多様性条約締約国では共通のテーマで課題に取り組んでいるが、2008年のテーマは「生物多様性と農業」で2009年のテーマは「生物多様性と侵略的外来生物」であった
▼宮古島市の植樹の推進や宮古総合実業高校のバイオ・リンの研究等は生物多様性を保全する上で高く評価される。一方で、課題も見えてくる。大野山林では孔雀が繁殖、生態系をかく乱している。辺野古の海域は国指定の天然記念物ジュゴンの餌であるアマモ、アジモの藻場である。しかし環境庁の飛行場建設に対する発言は聞こえてこない
▼豊かな「生物の多様性」こそが、きれいな空気と水と食糧を私たちに保障する。2010年の共通テーマは「発展と貧困解消のための生物の多様性」である。