道路整備工事が起工/狩俣地区 来年4月
海中公園オープンへ/北部地域の観光拠点に
市狩俣のカンナラ浜とヌーザラ浜の間にある岬状海岸の根元側で28日、宮古島海中公園道路整備工事の起工式があった。建設業者や長濱政治副市長らが参加。工期中の無事故・無災害を願った。
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業で整備し、自然環境等活用交流学習施設、自然環境保全・活用施設として位置付ける。
計画では、岬状海岸の中央に安全管理施設・水産資料展示室、待合所、休憩所などを設ける。海岸先端の海域にT字状の海底トンネルの海中観察施設(海中動植物生態観察施設・付帯施設)を整備する。海底トンネル近くには、海中ライトアップ用固定照明を設置し、雨天時でも海中の水産動植物が観察可能となる。
宮古本島北部地域の観光拠点となる宮古唯一の海中公園は、豊かな水産動植物を観察することで、生態系やサンゴ礁保全など自然環境の保全を図るのが目的。安全管理施設と海中公園の工事は8月下旬を予定。来年4月にオープンする。全体の総事業費は9億678万円。
今回の工事では、入口から安全管理施設までの道路と遊歩道を整備する。道路の長さ140㍍、幅5㍍。遊歩道は同施設と近くに整備されている健康ふれあいランド公園と結ぶ。長さ152.4㍍、幅2㍍。事業費7948万円。工期は10月中旬まで。
市や伊良部・宮古島・池間の3漁協などが出資し、管理・運営する。施設を含む一帯では、新鮮な農水産物や特産品などを展示・販売し、地域の活性化を図る。
長濱副市長は「最初の工事がスタートした。しかも新しい宮古神社の神主による初めての起工式。縁起が良い。オープン後、北部地域の活性化に期待する」と述べた。
宮古観光協会の豊見山健児会長は「新たな観光施設としてピーアールに力を入れたい。狩俣地区を含めた繁栄に期待を寄せている」と語った。