スツウプナカきょう本番/多良間豊年祭 漁や料理を作り準備
【多良間】多良間の豊年祭「スツウプナカ」は本番を翌日に控えた11日、準備の料理作りが行われた。古くから伝わるスツウプナカは、八月踊りと並ぶ島の一大行事。12日未明から始まる本番では「ヤッカ、ヤッカ」とはやし立て、神に豊年を祈願する。
祭りの祭場はナガシガー、フダヤー、パイジュニ、アレーキの4カ所。
各祭場のイム(海人)座の男たちは早朝から漁に出て、魚を大漁。料理担当のクバン座では、赤カマボコや刺身、揚げ魚など、ブシャ座ではミキ(神酒)をこしらえ、本番に備えた。
フダヤーのイム座は、午前8時に出漁した。イラブチャーやタイ類、アイゴなど100㌔の大漁。漁は1週間前から始め、合計漁獲量は約500㌔だった。
男たちは「今年も大漁。盛大に豊年祭ができる。今年の祭りは雨が多いので、豊年は間違いない」と笑顔だった。
神酒づくりは、女性たちが担当。アレーキのブシャ座では、サツマイモを煮て液状に砕き麹を加え、約60㍑を作った。神酒をはやしながら回し飲みする。
スツウプナカは1983年、村の無形民俗文化財に指定された。村を挙げた伝統行事には、島の成人男性のほとんどが参加するという。