子ども手当支給開始/第1回は4、5月分
宮古島市/1億9799万円、多良間村/666万円
宮古島市と多良村で10日、第1回目となる4、5月分の子ども手当が支給された。宮古島市での受給者は4、5月とも7615人で、2カ月分の支給総額は1億9799万円、多良間村の受給者は4月が256人、5月が257人で総額は666万9000円だった。
0歳から中学卒業までが対象の子ども手当。今年度は1人月額1万3000円が、6月、10月、2月の年3回に分けて支払われる。支給は原則、振り込みで、2009年度の児童手当受給者には今回、2、3月分の児童手当と合わせて支給された。
受給世帯数は宮古島市が4243世帯、多良間村が121世帯。多良間村では対象者全全員に支給されたが、宮古島市では、申請や改定手続きが必要ながら行っていない約200人には支払われていない。9月30日までに申請すれば、4月分までさかのぼって支給されるが、それ以降は翌月分からの支給となる。担当する市児童家庭課では、早めの手続きを呼び掛けている。
支給初日の同課には、09年度2、3月分も月額1万3000円支給されると勘違いした市民から「金額が少ないのでは」などの問い合わせが数件あった。
子ども手当支給について市民に意見を聞くと、賛否が分かれる。9歳、7歳、5歳、3歳の4児の母親(39)は「まとまった収入となりうれしい。これから子どもが大きくなると出費も増えると思うので助かる」と歓迎。一方、8歳、5歳、4歳の子を持つ母親(34)は「個人個人に支給するより、困っているところに重点的にお金を使うべき。個人に渡すと、子どものために使われるのかどうかが分からない」と否定的な考えを示した。