「歴史、文化楽しく学んだ」/室蘭市の体験交流団 下地市長を表敬訪問
宮古島市の交流都市北海道室蘭市の宮古島体験学習交流団の13人が26日午前、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を表敬訪問した。子どもたちは「宮古島の歴史や文化を学んで楽しかった」と感想を話した。交流団はきょう27日、帰途に就く。
交流団は室蘭エメラルドの会主催で24日に3泊4日の日程で来島した。団員は同会の役員2人、室蘭市の職員2人、室蘭市立喜門岱小学校の引率教諭3人、6年生6人。
子どもたちは宮古島夏まつりの綱引きに参加したほか、伊良部でシーカヤックを体験した。
下地市長は「皆さんが来島するのを楽しみに待っていた。室蘭市と違って宮古島は暑い。体調には気を付けて、楽しく過ごしてください」と述べた。
野橋知哉校長は「昨日は狩俣の子どもたちと楽しく交流を深めた。双方の子どもたちの貴重な思い出となった」と語った。
団員らは下地市長に室蘭市長からの親書を手渡し、記念品を贈呈。下地市長はトライアスロン宮古島大会の文字が入った帽子とTシャツを贈り、子どもたちを喜ばせた。
両市の交流は英国王の探検船「プロビデンス号」の縁で始まった。
プロ号は1796年、北海道を含む北方を探検するために、マカオを出港し、室蘭港に入港した。この後、北海道よりさらを北へ目指そうとしたが、霧に阻まれて断念、マカオへ引き返した。97年、プロ号とスクーナー探検船はマカオを出港。北海道に向け、針路を取った。
航海途中、宮古島北方に広がる八重干瀬に座礁沈没した。
室蘭市が1996年にプロ号来航200年記念祭を開催し、当時の平良市が97年に同じイベントを行った。