地域の祭り復活/城辺ふれあいまつり
伝統芸能や「サムイ」にぎわう
地域活性化を目的に、城辺ふれあいまつり(主催・同実行委員会ほか)が18日、城辺農村環境改善センターなどで初開催された。伝統芸能やサムイ大会などさまざまな催しが行われた。会場は地域住民らでにぎわい、市町村合併後に途絶えていた地域の祭りの復活を喜んだ。
ステージでは、保良のヨンシーや新城のクイチャーをはじめ、9団体が伝統芸能を披露した。保育園児や老人クラブ、婦人会なども出演し、花を添えた。会場は立ち見が出るほどの人気ぶりだった。
伝統的な数当て遊び「サムイ」には6人が出場。畳座の特設会場で向かい合い、声を張り上げて互いの指の数を予想した。優勝した松堂寛さん(78)は「優勝できてうれしい。また来年も大会を開いてほしい」と喜んだ。
芸能大会に出演した島尻元輝君(城辺中3年)は「最初は緊張したが練習通りに踊れた。久しぶりの祭りはにぎやかで楽しかった」と笑顔で話した。
まつりは伝統芸能の継承、地域の連帯強化と活性化を図ることが目的。同地区地域づくり協議会の中で実行委員会を立ち上げ、準備を進めてきた。
同実行委員会のセレモニーで与那覇敏一会長は「このまつりを楽しみ、成功させて次回につなぐと共に、それぞれの地域が連帯と活性で向上することを祈念する」と述べた。
会場には合併前の城辺町民まつりの写真展も行われた。懐かしそうに見詰めたり、友人を発見し喜んだりする姿が見られた。