新型インフル対策を総括/健康危機管理対策連絡会議
高江洲所長 関係機関の対応評価
2010年度第1回管内健康危機管理対策連絡会議が15日、宮古福祉保健所で開かれた。昨年5月に国内初患者が発生し、その後宮古でも患者が発生した新型インフルエンザに対する対策について、宮古福祉保健所の高江洲均所長が総括を行った。
高江洲所長は、患者数が少なかった宮古の取り組みについて、幼稚園、小学校の学校閉鎖率が県内平均の15%に対し、宮古は幼稚園が33%、小学校が35%と高いことを指摘。「学校側の早めの対応もその要因の一つと考えられる」と説明した。
また、感染症対策の有利なポイントとして全日本トライアスロン宮古島大会が毎年開催されていることを取り上げ「医療救護ですべての医療機関が参加し、保健所も情報の収集でかかわっているのでトライアスロンは別の見方をすると危機管理の医療番」と述べ、管内関係機関の連携が好材料であることも説明された。
高江洲所長は「新型インフルエンザは今後、年末ごろに再び流行してくると思うので焦らずに十分に情報を集約して上でこの会議を開催したい」と述べた。
また先月、同所管内で「ツツガムシ病」の患者が発生したことを受け、原野などに入る場合は長袖などを着用し肌の露出を少なくするよう注意も呼び掛けられた。
そのほか、これからの本格的な海水浴シーズンを前にハブクラゲなど海洋危険生物についての説明も行われた。
宮古地域のハブクラゲ被害件数は、昨年1年間で20件発生。月別では8月が11件で最も多く、次いで7月の8件。6月1件となっている。