島熱狂最後まで大声援/伊良部、全国相手に奮闘
観客「よく頑張った」/高校総体男子バレー
1日に行われた決勝トーナメント1回戦。地元期待の伊良部は大阪商大高(大阪)に敗れはしたものの、会場いっぱいに詰め掛けた大応援団から「よく頑張った」「感動した」との言葉が選手たちに掛けられた。
予選グループを勝ち抜いた伊良部高校は1日、決勝トーナメント1回戦で商大高と対戦。高さを生かした商大高の迫力ある攻撃に対し、持ち味のスピードとコンビバレーで応戦した。コート上で躍動する伊良部の選手たちに会場は大歓声となった。
第1セット、商大高の高い打点からのスパイクに苦しみ、このセット、15-25で奪われた。
しかし、第2セットは観客の応援もヒートアップし、序盤から伊良部が好プレーを連発。伊良部ペースの展開になると一気に会場は盛り上がった。
しかし、終盤に逆転されてこのセットも23-25で落とし、セットカウント0-2で敗れたが、全国の強豪校と互角以上の試合を展開した伊良部に会場から「良くやった」「素晴らしい試合だった」との言葉が送られた。
同高校職員の西里成美代さんは「子どもたちの戦いに感動した。本当に良くやったと思う」と話した。
下里修平君のおいで佐良浜小3年の薄田凜君は「すごい試合だったし、とてもかっこよかった。将来バレーをやってみたいと思った」と笑顔で話した。
同校バレー部2年の佐久本大輔君は「相手は高さがあったが、伊良部は身長が低くてもエースを中心に全員バレーで良く頑張ったと思う。みんなが感動する試合を見せてくれてうれしい」と述べた。
久高雄彦君の母・育美さんは「いい試合を見せてくれた。ありがとう。楽しそうに走り回る姿が忘れられない」と目頭を押さえた。
主将の川満洋平君の母・恵美子さんは「全国の舞台に立てたことがうれしい。素晴らしい試合でみんなに感動を与えた。力を出し切ったと思う」と話した。
また、地元の大応援に対し、伊良部の城間亮監督は試合後「日本一の応援団だった。感謝の気持ちでいっぱい」と目を潤ませた。