伊良部決勝T進出/大応援団、伊良部後押し
太鼓と指笛 勝利に歓喜
美(ちゅ)ら島沖縄総体2010男子バレーボール競技に地元・伊良部が登場した31日、会場の市総合体育館には同校生徒やその父母、卒業生など多くの人が応援に訪れ、選手たちを力強い声援で後押しした。スパイクやブロックが決まるたびに割れんばかりの拍手が送られ、敗者復活戦で勝利を決めると応援団席は歓喜に包まれた。
チーム応援席からあふれるほど多くの人が応援に駆け付けた伊良部大応援団。試合開始前から太鼓や指笛の音とともに「伊良部コール」を送り、選手を激励し続けた。
鳥取工との対戦となった敗者復活戦では、セットの中盤から徐々にリードを広げていくごとに声援も大きくなり、勝利へのムードを盛り上げた。第2セットのマッチポイントで、「あと1点」コールが鳴り響く中、嘉大雅がスパイクを決めると、この日一番の大歓声が沸き上がった。
伊良部男子バレー部のOBで、同部が初めて全国高校総体に出場した時のメンバーだった濱川崇さん(25)は「素晴らしい後輩たち。最後まで勝つと信じて応援していた。初出場の時は初戦敗退だったので、一つでも上に行って、1試合でも多く応援させてほしい」と後輩のさらなる頑張りに期待を示した。
仲間寿選手の母・育代さん(41)は「うれしいの一言。地元開催で勝つことができ本当に良かった。みんなの応援のおかげ。1戦目は少し硬かったように見えたが、敗者復活戦では伸び伸びとしていた。決勝トーナメントでも頑張って応援するので絶対に勝ってほしい」とさらなる勝利を願った。
「一生懸命に応援した」と語る上原邦男さん(65)は「伊良部の子どもたちの元気な姿を見ることができた。今回のような気迫があれば、決勝トーナメントでもいい試合ができると思う」と期待を寄せた。