県内初「法テラス」開設/県宮古合同庁舎1階
法的トラブルに対応/無償相談のサービスなど提供
日本司法支援センター沖縄地方事務所(略称・法テラス沖縄、宮城嗣宏所長)は1日、有償の法律サービスや無償法律相談の法的サービスを提供する「法テラス宮古島法律事務所」(弁護士・新畑康所長)を県宮古合同庁舎(旧県宮古支庁)1階に開所した。
開所式で、看板を掲げ業務が本格化した。新畑所長と事務職2人の常駐体制で対応する。
県内で「法テラス」が設置されたのは宮古が初めて。全国では27カ所目。来年1月には弁護士1人を増やし、弁護士2人の体制で法的サービスを強化する方針。 宮城所長は「宮古島市民の縁の下の力となって、法的サービスに頑張ってください」と激励。新畑所長は「市民の皆さんと一緒に法的トラブルを解決していく」と決意を新たにした。
法テラスは、全国どこでも法律による紛争の解決に必要な情報やサービスを受けられる社会を実現するため、国の総合法律支援法に基づいて設立された日本司法支援センターの愛称。全額国費によって設立された団体。
同法律事務所は、宮古島ひまわり基金法律事務所の要請を受けて実現したもので、今後、司法過疎対策業務を展開する。
開所を記念して、宮城所長、沖縄弁護士会の宮國英男会長、県宮古事務所の黒島師範所長、長濱政治副市長、新畑所長の5人がテープカット。
宮國会長は「法的サービスを充実させてほしい。宮古島市民の力に必ずなる。宮古島ひまわり基金法律事務所も併せて利用をお願いしたい」と述べた。
次いで黒島所長、長濱副市長らが開所を祝福し、近年増えている金銭トラブルなどへの対応・解決に期待した。 詳しい問い合わせは、法テラス宮古島法律事務所(電話050・3383・0201、ファクス72・6552)へ。