台風9号/週末の行事一部延期に
空、海は大きな影響なく
台風9号は4日午後7時、宮古島の北東約290㌔を時速約35㌔で北へ進んだ。宮古島地方は同日午前11時に強風域に入り、午後6時に強風域を抜けた。午前3時52分に最大瞬間風速14・5㍍を観測した。気象台では、強風や高波への注意を呼び掛けている。海や空の便には大きな影響はなかったものの、週末に予定されていた陸上競技大会などのスポーツイベントが延期などの影響を受けた。
宮古島地方気象台によると、台風の中心気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は20㍍、最大瞬間風速は30㍍で、中心から東側440㌔以内と西側200㌔以内では風速50㍍以上の強い風が吹いている。
雨量は、4日午前0時から午後7時までの19時間で下地島空港で111㍉、鏡原で81・5㍉、城辺で45・5㍉、多良間で37・5㍉を観測した。
海上では波の高さが最大で4㍍に達しうねりを伴う。
宮古島を離発着する空の便は4日は航空2社とも初便から通常通り運航した。台風の影響を避けようと、午後や夕方に出発する乗客の一部が午前中の便に振り替えるなどしたが大きな混乱はなかった。
一方、平良-佐良浜、島尻-大神を結ぶ離島航路は、宮古フェリーが佐良浜発と平良発のそれぞれ最終便を欠航させたほかは通常通り運航した。
各学区体育協会主催の陸上競技大会も延期が相次いだ。ただ、水はけの良いグラウンドや施設が整っている場所を使用する大会については、台風が通過した後に予定通り行うとしている。