交通ルールを守ろう/高齢者が堂々と主張
最優秀賞に花城愛子さん
高齢者交通安全意見発表大会(主催・宮古島市老人クラブ連合会、宮古島警察署など)が11日、平良老人福祉センターで行われ、登壇した6人が高齢者の交通事故防止や酒気帯び運転の撲滅などのテーマでそれぞれの体験談を交えながら意見を発表。交通安全を訴えた。審査の結果、交通ルール、マナーを守ることの大切さを呼び掛けた同連合会平良支部の花城愛子さんが最優秀賞に輝いた。
この大会は、高齢者の関係する交通事故が増加している中、高齢者が安心できる交通社会を目指すとともに、高齢者の交通安全思想の普及を図ることを目的に毎年実施している。
「交通安全でがんずうさを」と題して発表した花城さんは、8年前に入院中の母親に会いに行く目的で車を運転中に「大丈夫だろう」との思いから危うく交通事故になりそうになった経験を紹介。交通ルール、マナーの順守を訴えた。
また高齢者の交通事故防止に大切な事項として道路を横断するときは十分に左右を確認する▽夜間の外出は明るい服装で反射材を着用する▽運転中の携帯電話の使用は絶対にしない-を呼び掛けた。
そのほか、森田秋さん、伊志嶺モリ子さん、松川彦次郎さん、岸本和子さん、親泊宗二さんは優秀賞を受賞した。
審査講評では「6人とも自らの体験を交え説得力のある素晴らしい発表だった。特に花城さんの発表には人を引き付ける力があった」と講評された。
大会では宮古島署の島袋令署長や宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長、市老人クラブ連合会の上里寛昌会長があいさつを行い高齢者のかかわる交通事故防止に向け、意識の高揚を呼び掛けた。
また意見発表後には落語家の春雨や雷蔵さんによる落語も行われ、軽妙な語り口に会場は大きな笑い声が響いた。