製氷冷蔵施設が完成/池間漁協 7年ぶり氷供給
漁業の島 活性化の拠点
宮古島市(下地敏彦市長)が池間漁協(濱川洋美組合長)南側で建設を進めていた製氷冷蔵施設が11日までに完成した。10月29日に地域挙げて落成祝賀会を開く。市が漁協に引き渡す式は11月1日に予定されており、漁民への安定的な氷供給が7年ぶりに再開する。
既存の製氷機は2003年9月に故障で停止。以来、漁協と漁民らは、宮古島漁協から氷を仕入れて対応している。併せて鮮魚競り市場が休止に追い込まれたことから、漁民らは宮古島漁協の鮮魚競り市場に上場するようになった。
新しい施設は、鉄筋コンクリート造り3階建て。延べ総面積215平方㍍。施設内には、製氷機(製造能力は1日2㌧)、貯氷庫(収容量5㌧)、餌用の冷凍庫(面積19平方㍍)、鮮魚用の冷蔵庫(同)が設置されている。漁船への氷は搬送機を使って供給される。
総事業費は約1億2000万円。補助率は、国が3分の2(約8000万円)、市が3分の1(約4000万円)をそれぞれ負担した。
濱川組合長は「長い間待ち望んでいた施設が完成し、感無量。漁民は11月から安心して氷を積み込む。航海安全と大漁で、池間島の活性化につなげたい」と語った。