100歳以上高齢者、沖縄2位/37年ぶり交代 トップ島根
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数(9月15日時点)で、沖縄県は66・71人となり、37年ぶりに1位を明け渡し、2位となったことが14 日、厚生労働省のまとめで分かった。トップは島根県の74・37人。同省は「沖縄は人口が増加したのに対し、島根は減少したため高齢者の比率が高まったのが要因ではないか」と分析している。
県内の9月15日時点における100歳以上の高齢者数は922人。内訳は男性が113人、女性が809人となっている。県内の100歳以上の高齢者数は年々増加してきたが、今年は前年の928人に比べ6人減少した。
県の奥村啓子福祉保健部長は「沖縄は出生率が全国1位であるなど、人口増加率が高い地域であることも一因と思われるが100歳以上の総数が減ったことについては今後分析したい」と述べた。
100歳以上の全体では昨年比4050人増の4万4449人。女性は3万8580人で約86%を占めた。
人口10万人当たりの100歳以上の割合は、全国平均で34・86人。沖縄県は1973年に前年トップだった高知県を抜き、67・44人だった昨年まで1位を記録。沖縄は今年減少したが、島根県は66・21人から大幅に増えて逆転した。
3位以下は高知、鹿児島、山口各県など西日本が上位を占め、「西高東低」の傾向が続いている。最下位は21年連続で埼玉県(18・75人)。
国内最高齢者は男女ともに113歳。男性は昨年と同じ京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん、女性が佐賀県基山町の長谷川チヨノさん。
そのほか、同省は高齢者の所在不明問題を受け、各自治体に所在確認を指示。今年度に100歳を迎える高齢者は、10人の所在が確認できなかった。