米掃海艦寄港に抗議声明/21日に平良港で集会
米海軍掃海艦「ディフェンダー」が21日に平良港に入港することを受け、連合沖縄宮古地域協議会と宮古島市議会議員有志ほか九つの市民団体の代表は19日、抗議声明を発表した。21日の入港時刻に合わせて100人規模の抗議集会を平良港で行うことを明らかにした。下地敏彦市長にも抗議集会への参加を文書で要請する。
抗議集会は21日午前11時30分に平良港に集合し、掃海艦到着時に第1回の抗議集会を開く。同日午後6時に掃海艇前で2回目の抗議集会を行う。同日は宣伝カーによる街宣活動やポイント演説も予定している。
22日以降、掃海艇が出港する24日まで抗議集会を継続するが内容については前日に協議して決めるという。
宮古地協の根間修議長は「軍隊と市民の友好といわれても違和感がある。沖縄の基地問題などもある中、下地島、宮古空港の軍事利用に断固反対する意味で、米掃海艦の寄港に対して抗議声明を発表する」と述べた。
市議会議員7人で構成する有志の会は「米軍普天間飛行場移設問題にからみ、下地島空港への移設案が浮上したりする中、米軍艦船の平良港寄港に断固反対し、強く抗議する」。
宮古地協は「連合沖縄宮古地協はいかなる理由であれ掃海艦の平良港寄港に断固反対し、市民の想いと怒りを表し、米軍掃海艦の平良港寄港に反対する」などとそれぞれが抗議声明を発表した。
また、ピースアクション宮古実行委員会、みやこあんなの会など九つの市民団体は「今回の米軍掃海艦の平良港寄港は、いつでも沖縄の民間港湾を米軍が軍事利用できるという近隣諸国に向けたアピールであり、先島地方への陸上自衛隊配備の狙いと同様、いたずらに緊張を強める」と抗議した。
在日米海軍第7艦隊に所属し、現在米軍佐世保基地に前方配備されている米海軍掃海艦「ディフェンダー」(全長74㍍、1312㌧)が友好親善を目的に21~24日までの4日間平良港に寄港する。