路上寝、飲酒運転根絶へ/社交飲食業組合が宣言
市や警察と連携し夜間パト
宮古島社交飲食業組合(奥平玄信組合長)は24日夜、路上寝や飲酒運転の根絶などを呼び掛ける夜間パトロールを平良の繁華街で実施した。飲酒絡みの事件や事故が多発傾向にあることから市や警察署、防犯協会と連携。酒を提供する側として節度ある飲酒を呼び掛ける宣言をし安心、安全な街づくりを訴えた。
宮古島署管内では今年6月末までに摘発された飲酒運転の件数は64件。昨年の年間摘発件数60件を上半期で上回った。未成年の集団飲酒も9件摘発、路上寝の通報件数は7月9日現在で281件となっている。
事態を重く見た市は7月20日に「飲酒関連事件増加非常事態宣言」を発表。同飲食業組合でも、週末の深夜にイーザト(西里の歓楽街)でパトロールを展開している。
市役所平良庁舎で行われた出発式で下地敏彦市長は「涼しくなると外で飲酒する機会が増え、それに伴い路上寝も増える。家で待っている家族を安心させるためにも適度な飲酒を励行しよう」と呼び掛けた。
宮古島署の豊里友茂生安課長は、飲酒に絡んだ事件や路上寝は全体の40%がイーザトで発生していることを指摘。「署としても安心安全な街づくりに努めていきたい」と語った。宮古島防犯協会の前川尚誼会長は「路上寝や飲酒運転が1件でも減少すれば、宮古島はもっと住み良い街になる」と話した。
主催した奥平組合長は①飲酒運転根絶②路上寝の防止③青少年の健全育成―を強調し「飲酒絡みの事件の抑止力を高めるため、節度ある飲酒を呼び掛けていこう」との宣言文を読み上げ決意を示した。
この後、参加者たちは「路上寝防止」「飲酒運転根絶」などと書かれたのぼりを掲げ、西里通りなど市内中心地を歩きながら市民に協力を求めた。