「美しい村」連合に加盟/観光振興、活性化に弾み
多良間村
NPO法人「日本で最も美しい村」連合(会長・浜田哲北海道美瑛町長)の臨時総会が27日、岐阜県白川村で開催され、多良間村(下地昌明村長)の連合加盟が承認された。村の観光振興や地域活性化の弾みになりそうだ。県内自治体の同連合加盟は、初めて。村は加盟を受け「日本で最も美しい村」を宣言する予定。今回は6町村が加盟し、全国の加盟自治体は39町村となった。
加盟承認セレモニーでは、浜田会長から下地村長らにタスキと認定証が手渡された。
多良間村は加盟によって、村の誇る八月踊りや、県内でも貴重とされる抱護林、フクギの並木、遠見台など先人から引き継いできた文化遺産や、海などの美しい自然が広く発信され、知名度がアップする。
多良間村は▽地域資源(景観、環境、文化)が二つ以上あること▽美しい景観に配慮したまちづくりなどの活動があること―などの条件を満たし加盟となった。
連合は地域ブランドの向上や、地域への誇り醸成、資源の保護活用、活性化支援、村の魅力の発信による観光誘客などを活動の方針にしている。
多良間村の課題としては①宿泊施設や食事のインフラ整備によるリピーター確保のための投資②村の特徴を生かした戦略的な美しい村づくり―などを挙げている。
「美しい村」連合は▽将来にわたって美しい地域づくりを行う▽住民によるまちづくり活動を展開し地域の活性化を図る▽地域の自立を推進―など「オンリーワン村づくり」支援などを目的に2005年10月に設立された。
加盟自治体は、地域の自立・発展のために相互の経験や研究を共有する活動も展開している。