不発弾1830発見つかる/平良港湾
来月から計16回爆破処理へ
1945(昭和20)年の終戦後に宮古島に駐屯していた日本軍が捨てたとされる日本製の250㌔爆弾など計1830発、約33㌧がこのほど、平良港湾(下崎地区)内で見つかった。不発弾処理における事前対策協議会が30日、市役所平良庁舎で開かれ、明らかにした。宮古では、戦後65年の中で大量の不発弾が発見されたのは異例とされる。爆破処理は、10月が4回、11月6回、2月6回の計16回に分けて順次実施される予定。
この日の協議会には、海上自衛隊沖縄基地隊、県宮古事務所、市消防本部、宮古島海上保安署、宮古島署などの関係者らが参加。海自は「爆破処理した際に地域が揺れる場合も考えられるので、市民が『地震』と誤認しない対策も必要」と提言した。
不発弾は、平良港湾事務所の発注工事に関連した磁気探査で見つけた。
確認された不発弾は、250㌔爆弾3発、100㌔爆弾1発、5インチ砲弾188発、3インチ砲弾740発、155㍉砲弾70発、81㍉追撃砲弾544発、57㍉砲弾96発、40㍉砲弾31発、47㍉砲弾木箱31、水際地雷1発、焼い弾2発、手りゅう弾59発。
不発弾処理日は10月11・12の両日、いずれも午前10時30分と同11時の2回の計4回実施される。
爆破処理位置は、平良港湾荷川取漁港沖約970㍍と720㍍の2カ所で行われる予定。2カ所とも水深13㍍の海域。
規制半径は、航行制限区域が半径300㍍、入水禁止区域が半径3000㍍。
規制時間は、航行・入水制限ともに午前9時45分~同11時45分まで。