利用者半年で1042人/高齢者タクシーチケット
通院・買い物利用が約80%
宮古島市の高齢者外出支援タクシー利用助成事業(高齢者タクシーチケット)が今年4月にスタートして6カ月が経過した。9月末までに同チケットを利用した高齢者は延べ1042人。総額は102万2970円だった。目的別では「通院」と「買い物」が全体の78・4%を占めた。
学区別の利用者数は南が最も多く203人。次いで北の179人、下地の109人だが、利用金額は福嶺が16万7700円、上野が13万720円と多い。
チケットを交付している介護長寿課は「配布時に利用者から助かる、ありがとうと感謝されている」と話しており、利用者の評判は上々だ。
一方、利用したいが資格要件が厳しいので、もう少し利用要件を緩和してほしいとの声も聞かれる。
同課の垣花直課長は「利用状況はほぼ当初の予想通りになっている。高齢者の引きこもりを防止して、介護予防につなげるのが目的なので、どれだけ介護予防につながっているかを知るためにも一過性ではなく、来年度も継続したい」と話した。
高齢者外出支援タクシー利用助成事業は高齢者がタクシーを利用する際に、料金の一部または全部を助成することで日常生活の利便性を向上させ、社会生活圏の拡大を図ることで福祉の向上に寄与することを目的に導入された。
利用できる対象者は市に居住し、市の住民基本台帳に記録されている者および市の外国人登録原票に登録されている者で①65歳以上の一人暮らしの高齢者または高齢者のみの世帯に属する者で、市町村民税が非課税の者②自家用車を所有する者がいない世帯に属する者で、市内に自家用車を所有する協力的な親族がいない者。ただし自家用車を所有している場合でも、病気その他の理由で中長期的に運転することができない場合を除く③介護法第7条に規定する要介護者に認定されていない者─などの条件を満たす必要がある。