飲酒運転歯止めかからず/非常事態宣言も効果なし
管内検挙数9月末現在で88件
宮古島警察所管内の飲酒運転検挙数が増加の一途をたどっている。急増する飲酒運転の検挙数に歯止めをかけようと7月に行われた「飲酒関連事件増加非常事態宣言」の発表後も検挙数は同じペースで増加。9月末現在で88件と、昨年同期の約2倍となっている。
後を絶たない酒気帯び運転の検挙に同署では「非常事態宣言後も月平均の検挙数は10件もあり改善されていない。これからも市街地はもちろん、旧町村地区でも取り締まりを強化して、飲酒運転根絶を図っていきたい」とし、飲酒運転根絶に向け市民に理解と協力を呼び掛けている。
今年に入り、同署管内の飲酒運転検挙数は急増。6月末現在ですでに昨年1年間の総件数60件を超え、7月20日に宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会と宮古島市交通安全推進協議会の会長を務める下地敏彦市長が「飲酒関連事件増加非常事態宣言」を発表した。
しかし、歯止めはかからず宣言時の67件から2カ月間で21件発生し、9月末現在では88件となった。10月5日現在は89件。
非常対宣言が行われた7月末検挙数は68件で月平均は9・7件。9月末現在は88件で月平均は同じ9・7件となっている。
同宣言は①飲酒運転は、絶対しない、させない②節度を守った飲酒を心掛ける③未成年には、酒を売らない、飲ませない─の3点を掲げ、関係機関で飲酒運転の根絶を図っていくとしていたがこれまでその宣言の効果は出ていない。