「否定せず、よく聴くこと」/母子保健推進員研修
看護師の上地成人さんが講話
第16回宮古地区母子保健推進員研修・交流会(主催・宮古福祉保健所)が7日午前、平良保健センターで行われた。生後4カ月までの乳児がいる家庭を訪問している母子保健推進員が参加し、県立精和病院看護師の上地成人さんの講演を聞きながら訪問時の母親との接し方を学んだ。上地さんは、傾聴、共感の大切さを訴え。「相手にしっかりと聞いてもらえたと思われることが大切」と話した。
宮古島市の母子保健推進員は計39人。旧市町村単位で活動しており、ボランティアで乳児がいる家庭を訪問して子育てをサポートしている。
研修は、多様化する母子保健ニーズに対応することが狙い。宮古地区の母子保健推進員が一堂に会して資質の向上を図り、より効果的な活動を展開するために開催されている。
上地さんは「積極的傾聴」と話し、積極的な気持ちで相手が話していることを理解しようとする行為の重要性を強調。「相手が言うことを『違う』と否定せず、まずは受け入れてよく聴くこと」と促した。「関心」のなさが相手に与える悪影響は実演で紹介した。
さらに母子保健推進員としての観察力を指摘。「家を訪ねた時から観察し積極的に良いところを見付けながら接することが大切。皆さんが家に入った時と帰る時を比べ、相手が良い表情に変わっていることが理想的」などと話し、より相手の気持ちを思いやれる子育てサポーターになるよう期待を込めた。