未使用爆弾260発爆破処理/平良港湾
市街地に衝撃音響く
1945(昭和20)年の終戦後に宮古島に駐屯していた日本軍が投棄したとされる日本製の未使用爆弾1830発のうち、260発、重さにして3・8㌧が13日午前、平良港湾で2回にわたって水中爆破処理された。「ドーン」と大爆音とともに、海面が膨れ上がり、黒色が混じった水柱は最大約40㍍まで達した。周辺海域には衝撃波が広がり、平良の市街地などには衝撃音が響いた。体感した市民の中には、一時「地震か」と不安げな表情で話す人もいた。きょう14日午前も爆破処理が2回実施される。
海上自衛隊沖縄基地隊の不発弾処理班による爆破処理場所は2カ所。爆弾の周囲に爆薬を設置し、電線発火で5インチ砲弾計100発、81㍉迫撃砲弾計160発を処理した。
爆弾は、今年1月から実施された磁気探査機で発見された。250㌔爆弾3発、100㌔爆弾1発、5インチ砲弾188発、3インチ砲弾740発、81㍉迫撃砲弾544発、57㍉砲弾96発など計1830発。処理作業は、今月分を除くと、11月6回、来年2月に6回が計画されている。
この日は、海自や県宮古事務所、市消防本部、宮古島海上保安署、宮古島署など総勢約100人が参加した。
爆破処理で規制され区域は、航行制限区域が半径300㍍、入水禁止区域半径が3000㍍。
現地対策本部(本部長・長濱政治副市長)では「爆破した際に揺れを感じても、地震ではないので」と市民に冷静に対応するよう呼び掛けている。