「一番になる夢持って」/北小で教育講演会
五輪金メダリスト 森末慎二さんが講話
オリンピック体操の金メダリストでタレントの森末慎二さんを講師に招いての教育講演会が18日、北小学校体育館で開かれた。森末さんは自身がオリンピックに出場しメダルを獲得するまでの体験を紹介し、子どもたちに「一番になる夢を持って、自分がやることを好きになって頑張って」と呼び掛けた。
1984年のロサンゼルスオリンピックで、体操競技の個人種目別鉄棒で金、同跳馬で銀、体操団体で銅と三つのメダルを獲得した森末さん。講演を前に、当時の森末さんの演技をビデオで上映。鉄棒で着地を決めた瞬間や点満点の得点が表示されたシーンでは会場から拍手が送られた。
体育館に登場した森末さんは、小学3年生から鉄棒を始め、その年にオリンピック出場を目標としたこと、高校、大学で厳しい練習を重ね、27歳でオリンピックに初出場し金メダルを獲得するまでの道のりを語った。
世界中の人が注目する4年に1度の大舞台では落ち着くことなどは不可能であり、落ち着けていないことを理解した上で、どう動くかを考えなければならず、そのためには自分に自信を持つしかないとの考えを示す森末さん。「世界一になりたいというような夢を持って、自分のやることを好きになってほしい。好きになれば大変な練習もつらくなくなる。夢を持って、元気よく遊んで、勉強して下さい」と子どもたちに呼び掛けた。
児童を代表して、児童会の池間稀壱会長(6年)が「夢を持つこと、好きになることが大事ということが分かった。ありがとうございました」お礼の言葉を述べた。
森末さんが持ってきた金・銀・銅メダルに触れる機会も設けられ、子どもたちは手にとって重さを確認したり、刻まれた模様などを熱心に観察していた。