重り付け不便さ体感/鏡原小学校
バリアフリーに理解深める
沖縄総合事務局主催のバリアフリー教室が22日、鏡原小学校や宮古空港で行われた。同校6年生28人が空港ターミナルで体に重りを付けて歩行したり、車いすを体験したりしながら、バリアフリーおよび高齢者や障害者にも優しい社会の形成に向けて認識を深めた。
高齢社会の到来や障害を持つ人の社会参加を促進するため、建築物や道路、公共交通などでは「バリアフリー新法」に基づくバリアフリーの取り組みが全国で進んでいる。
ただ、ハード面のバリアフリーだけでは高齢者や障害者がその個性と能力を十分に発揮する社会は実現できないことから、同事務局ではさまざまな人の不便さを自らの問題として認識する「心のバリアフリー」を推進。今回のバリアフリー教室もその一環で開いた。
鏡原小学校の児童たちは、校内でバリアフリーに関する授業を受けた後、空港ターミナルに移動して車いす体験や高齢者疑似体験学習を行った。
疑似体験では全身に重りを巻き付け、特殊眼鏡やヘッドホーンを使用して歩行した。児童たちはつえを使用してゆっくりと歩き、エスカレーターや階段を上りながら、お年寄りの不便さや気持ちを実体験した。
豊里友一朗君は「とても重くておじいの気持ちが分かった。これからは自分ができることで世話をしたい」と疑似体験で学んだ成果と感想を話した。