産業・経済 社会・全般
2010年11月19日(金)9:00
害虫防止に被覆資材を/農研センター発表会
マンゴー栽培で宮城さん報告
農業研究センター宮古島支所の移転30周年を記念する成果発表会が18日午後、同所で行われた。研究員の宮城聡子さんは、マンゴーの害虫チャノキイロアザミウマに関する研究成果を発表。「被覆資材の利用はチャノキイロアザミウマの侵入防止に効果的であり、目合いが小さいほど効果は高い」と強調した。
チャノキイロアザミウマは新葉や花穂、果実を加害する。幼果の時期に被害を受けると果皮が褐変してサメ肌状になり、商品の価値を下げる。
このような生態を示した上で、チャノキイロアザミウマの侵入防止に関する試験結果を報告した。目合いの大きさが違う被覆資材のチャノキイロアザミウマ成虫に対する侵入防止効果を評価。詳細なデータを示して被覆資材が侵入防止に効果があることを立証した。
宮城さんのほかにも5人の研究員が、サトウキビ品種の特性や年間を通した黒糖作りの可能性、トウガンほ場に発生するネコブセンチュウなどの研究成果を発表した。