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政治・行政 社会・全般
2010年11月20日(土)9:00

今年458万匹捕獲/アオドウガネ

誘殺灯の効果顕著/前年比27%減


土壌害虫防除実施結果などが報告された協議会=19日、県宮古合同庁舎

土壌害虫防除実施結果などが報告された協議会=19日、県宮古合同庁舎

 さとうきび土壌害虫防除推進協議会の幹事会が19日開かれ、2010年はアオドウガネの誘殺灯で485万2850匹を捕獲したことが報告された。前年と比べると27%の減で、誘殺事業の継続によって生息密度が低下したことが明らかになった。ケブカアカチャコガネの防除には安価なフェロモンが有効なことが分かった。プリンスベイト剤の普及に伴いハリガネムシ成虫の捕獲頭数も減少傾向にある。11年は、可動式誘殺灯の盗難防止に力を入れる方針を確認した。


 キビを枯らす害虫アオドウガネを光りでおびき寄せて捕獲する誘殺灯は固定式494基、可動式1700基の計2194基設置した。稼働期間は4月20日~7月31日。島別の捕獲数は宮古386万7690匹(前年比14・7%減)、伊良部95万7610匹(同51・0%減)、多良間2万7560頭(同82・5%減)となった。

 宮古島の1基当たり捕獲数は、城辺の吉野や西里添付近などで8000匹を超えた。県農業研究センターの新垣則雄研究主幹は「可動式は、生息密度の高い所に優先設置する工夫が必要と思われる」と話した。

 株不萌芽の主要因となっているハリガネムシの減少傾向に関し新垣主幹は「09年にベイト剤を導入したことで、株が目立つようになった。株出率の向上に向けて明るい兆しが出てきた」と今後に期待した。

 アオドウガネ同様にキビを枯らすケブカアカチャコガネのフェロモンによる交信かく乱防除実証試験は、2月に実施した。その結果、安価なフェロモンを使った畑の交尾率が最も低く経済性、効果の面から有効と結論付けた。
 アオドウガネと形が良く似ているケブカアカチャコガネは、1999年にアオドウガネとはまったく違う別の種と確認。アオドウガネの走光性に対し、ケブカは光に誘引されないことも判明した。

 県はこのため、フェロモンによる防除研究を、2000年から開始した。


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