学習の充実目指し各種発表/県理科教育研究大会宮古大会
3小中学校で公開授業
「自然と対話し、豊かに未来を築く力を育てる理科教育」をテーマに第32回県理科教育研究大会宮古大会(主催・県理科教育協会など)が22日、北中学校を主会場に開催された。大会では午前中に東小と西城小と北中学校で公開授業が行われ、午後からの全体会では研究発表のほか、文部科学省初等中等教育局視学官の日置光久氏による全体講演会も行われ、理科教育のさらなる発展と授業の充実に向け参加した教諭らが発表内容や講話内容に聞き入っていた。
主催者あいさつで同協会の下地宏邦会長は「本研究においては理科教育の充実・発展を目指し、各学校で研究を推進してきた。この研究が今後の理科教育に大きな示唆が得られると確信している」と述べた。
宮古教育事務所の小禄恒栄所長は「本大会で新しい時代に向けた理科教育の創造の輪を一層広げるとともに、得られた成果を全国に発信してほしい」とあいさつした。
市教育委員会の川上哲也教育長は「きょうは東小と西城小、北中学校で公開授業並びに授業研究が行われる。実り多い心に残るページになることを期待している」と述べた。
分科会の小学校部会では、東小学校で「もののかさと温度」、西城小学校で「もののとけかた」の単元名で公開授業が行われた。
また、中学校部会が行われた北中学校では「エネルギー」と「生物の細胞とふえ方」の単元名で公開授業を行った。
全体講演会では、日置氏が「新しい理科教育の展開~自然から学び科学的に探求する理科教育~」の演題で講話。
日置氏は、新時代の理科教育について、自然を愛する心情を育て、自然の事物、現象の実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養うことの大切さを訴えた。
参加者たちは、子どもたちに理科を学ぶことの意義や関心を高めるための理科教育のあり方について学び、授業に反映させようと講演内容や発表内容に聞き入っていた。