11/22
2024
Fri
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2010年11月23日(火)9:00

当時の同窓生の子孫探す/県女子師範学校1期生

親戚が肉筆原稿公開/大浦出身の故砂川マヂル


故砂川マヂルの遺作品の肉筆原稿を手に情報を呼び掛ける砂川幸吉さん=20日、平良東仲宗根の自宅

故砂川マヂルの遺作品の肉筆原稿を手に情報を呼び掛ける砂川幸吉さん=20日、平良東仲宗根の自宅

 明治時代の沖縄県女子師範学校1期生として入学した故砂川マヂル(1892-1913年)=平良字大浦出身=の肉筆原稿の随想「我が家」を、砂川幸吉さん(55)=平良字東仲宗根=が21日までに、本社に初めて公開した。随筆からは家族への温かい愛情が読み取れ、立身出世の夢に向かって決意が述べられている。


 マヂルは1892(明治25)年3月15日生まれ。18歳の時、下地カマドさん、下地カナさんと一緒に公費生として、1910(明治43)年に同学校本科女子部に進学した。私費生には奥平カマドさんがいた。マヂル以外の3人の年齢はつまびらかでない。同い年ではなかったかと推定されている。

 1908(明治41)年、特別町村制が施行され、平良間切などは村、村は字に改められた。2年後、マヂルらは優秀な人材として選抜され、公費生として入学した。
 随筆は、入学した10年11月24日に脱稿。旧漢字や歴史的な仮名遣いが美しい筆字で書かれ、国語力の高さをうかがわせている。

「私は田舎が大さう好きでごいます」と始まり、大浦集落や家族を紀行文的につづっていく。遠く離れた沖縄本島から、家族の苦労を気遣ったり、楽しかった一家団らんなどを回想するる。さらに学業に研究錬磨して立身して、立派な国家有為の人物になりたいと大きな夢を描く。

 体調を崩していたマヂルは、13(大正2)年7月10日、息を引き取った。享年21歳。
 一緒に入学した3人は、どうなっただろうか。「宮古教育誌」に同姓同名の2人が記されている。13(大正2)年の久松小学校代用教員の奥平カマドさん、14(同3年)の平一小学校訓導の下地カマドさん。

 幸吉さんは「マヂルさんの情報を知りたい。当時一緒に入学していた奥平カマドさん、下地カマドさんと同一人物であれば、子孫の関係者が連絡してほしい」と呼び掛けている。
 連絡先は、砂川幸吉さん(携帯090・5389・4727)へ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!