川満さんが総理大臣賞/農林水産祭
キビ農家では初の快挙
【那覇支社】2010年度農林水産祭で、川満長英さん(宮古島市上野)が県内サトウキビ農家では初の内閣総理大臣賞を受賞し24日、妻ヨシさんを伴って県庁に安里カツ子副知事を訪れ、受賞の報告を行った。川満さんは09年産サトウキビで夏植えの反収21・5㌧、糖度16・4度を記録し、県サトウキビ競作会でトップの成績を収めていた。川満さんの快挙に安里副知事、比嘉俊昭県農水部長らは称賛の言葉を贈り受賞を喜んだ。
川満さんの総理大臣賞受賞は、下大豆を利用した土づくりを積極的に進め、植え付け後の肥培管理を徹底したことにより、毎年、地域の平均反収以上の成績を上げており、09年産夏植えでは、県内トップの反収21・5㌧/10㌃、糖度16・4度を記録した。その他、プラソイラーを用いて深耕度を向上させ、倒伏防止や肥料養分の吸収を高めるなどの改善が高く評価された。
また、地域の中高生や県外大学生の体験学習受け入れや、新規就農者の技術指導を行うなど、地域農業へ大きく貢献したことが受賞理由となっている。
受賞報告を受けた安里副知事は「土づくりから、ここまで来られたことは、他のサトウキビ生産農家の励みになる。また、体験学習の受け入れも積極的だと聞いており、心から敬意を表したい」と述べ、川満さんの受賞を喜んだ。
川満さんは「島内外の生産者、関係者の指導や協力のおかげで総理大臣賞を頂くことができた。製糖会社に41年勤務したが、その間、畑をしっかり守ってくれた妻に感謝したい。宮古島産年間38㌧の収量を増産させるため、地域一丸となって取り組みたい」と受賞の喜びと抱負を述べた。
受賞式は23日に東京の明治神宮会館で行われ、鹿野道彦農水大臣らが出席し、宮古島市の農業関係者もともに式典に出席したという。