駆け込み需要ピーク/家電エコポイント
来月から半減
家電エコポイントが12月から約半分に減るのを前に、駆け込み客が急増している。ピークは今週末になるとみている。テレビの売れ行きが、特に好調だ。エコポイントの対象製品は、省エネラベル4つ星以上の地上デジタル対応テレビや、冷蔵庫、エアコンなどのグリーン家電。
市内の家電販売店によると、11月のテレビの販売台数は、昨年の5倍以上のペースで増えている。冷蔵庫は大型が好調で、同比約3倍。クーラーは夏場がピークとなり、現在は落ち着いた。
店長はテレビ販売の大幅増について「テレビはすべての商品にポイントが付く。それと比べ冷蔵庫やクーラーには、対象外の商品もあり、その差も一つ要因。来年7月24日からの地デジ放送移行に伴う買い換えも重なっている」と分析する。
エコポイント制度は、地球温暖化対策や、経済の活性化、地デジ対応テレビの普及を目的に2009年5月15日に始まった。
同店では、一部のスーパーや自店の商品が買えるエコポイントを発行している。さらに買い換えの場合は、リサイクル料金分のポイントが追加される。
エコポイント制度は12月1日から大幅に縮小され、例えばテレビの46型以上は現在の3万6000点(1点1円分)から1万7000点、42型と40型は2万3000点から1万1000点に減る。リサイクル分のポイントは、来年1月1日から廃止される。
駆け込みでテレビ2台を購入した40歳代の男性は、「自分と妻の両親は、地デジ化に関心がないようで古いアナログテレビを見ている。テレビは両実家に贈る。ポイントが減る前にと買いに来た」と話した。