04/05
2025
Sat
旧暦:3月8日 仏滅 甲 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2010年11月26日(金)23:45

TPPⅡ(行雲流水)

 宮古島市議会は、環太平洋連携協定(TPP)への参加反対を表明した。時宜を得た決議だ。東京のマスコミ論調が「参加賛成」に傾きつつあるなかで、サトウキビ農家の不安は募るばかりだった


▼国内産糖の内外価格差(コスト格差)は、てんさい糖が約2倍、甘しゃ糖が約6倍(農水省資料。平成21年)。輸入が完全自由化されると、国内産糖は太刀打ちできない。サトウキビ代金を現在の6分の1にすると、サトウキビ農家が立ち行かない

▼宮古島のサトウキビ代金収入総額は年間約70億円。その経済波及効果は約220億円だ(サトウキビの経済波及係数は3.12-平成10年沖縄県農業試験場試算)。サトウキビ農家が立ち行かなくなれば、宮古の経済社会が崩壊する危険性をはらんでいる

▼砂糖の内外価格差を是正するための政府予算は、年間約900億円(てんさい糖、製糖工場対策を含む。うちサトウキビ生産者交付金は約300億円)。その財源は、輸入外国産糖に課している関税と調整金だ。TPPに参加すれば、この財源が失われる。新たな代替財源が明示できないのであれば、TPPに参加すべきではない

▼ひるがえって、離島の農業はサトウキビ一辺倒では、将来が危うい。他の作目との併作を考える時だ。製糖工場の年内操業を可能にする環境づくり、台風シーズンとかち合わない作目の研究開発、普及、販路対策などだ

▼明日は投票日。次期知事は、かつてウリミバエを根絶したように、離島の農業が持続的に発展していける仕組みづくりを真剣に考えてほしい。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月5日(土)9:00
9:00

ハート岩「恋人の聖地」に

ドイツ村、観光スポット期待/南西楽園   南西楽園リゾート(髙橋洋二会長)は4日、うえのドイツ文化村でハート岩「恋人の聖地」選定記念セレモニーを行った。パレス館前にある岬から西側にある岩が、ハート型に見えることから、岬の先端に「愛の鐘」と「ハート型モ…

2025年3月30日(日)9:00
9:00

きょう開業6周年

空の玄関口の一つに/下地島空港ターミナル   みやこ下地島空港ターミナルはきょう30日、開業6周年を迎える。開業以来、宮古の空の玄関口の一つとして、多くの市民や観光客に利用され、2024年度は韓国ソウル(仁川)線の新規就航などを追い風に、利用者は過去…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!