うつみさんが健康法紹介/健康づくりライブトーク
体型維持のこだわり語る
「いつまでも健康で、若々しく そして美しく生きる」をテーマとした講演会「健康づくりライブトーク2010」(主催・県保健医療福祉財団)が27日、マティダ市民劇場で開かれた。女優のうつみ宮土理さんと、東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授が講師を務め、健康のための秘けつや肥満と健康の関係などを語った。会場に訪れた大勢の市民は、ユーモアを織り交ぜながら話す2氏のトークに時折、笑顔を見せながら聞き入っていた。
講演テーマを「たべる健康、うごく健康」としたうつみさん。空腹を感じた時には、まずは水を飲んでから、大きめに切った野菜をオリーブオイルとしょうゆのドレッシングで食べていることを紹介した。
自身が考案した「カチンカチン体操」により24年前からずっと39㌔の体重をキープしていることを話すと、会場からは驚きの声が上がった。「シャツとジーンズが似合う体でありたい」とのこだわりを持っていて、「私の体は先祖からいただいた体。きれいに使ってお返ししたい」との思いを語った。
歌手でもあるうつみさんは、講演の途中と最後に歌声を披露。客席からは手拍子と歓声が送られた。
佐々木教授は「宮古島市民の健康危機~日本一の短命地域にならないために~」をテーマに、宮古島の現状に警鐘を鳴らす。宮古島では肥満者が多いことを問題視。体重(㌔)を身長(㍍)の2乗で割り算出するBMI指数が「24」の人が最も病気による死亡率が低いとのデータを示し「やせすぎも太り過ぎも良くない。中肉中背がベスト」とアドバイスした。
肥満予防には、ゆっくり食べることと食物繊維を多く摂ることを推奨。血圧の高さも健康に悪影響を及ぼすとして塩分摂取を少なくする「節塩」生活を子どものころから意識するよう勧める。「沖縄はもともと薄味の地域。おじい・おばあの命という財産を次世代に伝えていって」と呼び掛けた。
講演のほか、アトラクションとして福島県西会津町食生活改善推進員が「バランスリズム体操」を、西城小学校と上野中学校の子どもたちが「ヘルシークイチャー」の踊りを披露した。