市長賞に国仲愛理さん(狩俣3年)/郷土の民話大会
児童5人が表現力豊かに
第5回宮古島市民総合文化祭「児童・生徒の部」郷土の民話大会が6日、市中央公民館で行われ、国仲愛理さん(狩俣小3年)が最高賞となる市長賞に輝いた。教育長賞には上原愛姫さん(佐良浜小2年)が選ばれた。児童5人が地域に伝わる民話を方言で発表。身ぶり手ぶりを交えながらの熱弁に、会場から大きな拍手が沸き起こった。
今年の大会は例年に増してレベルが高く、6人の審査員も優劣を決めるのが難しかったという。その中でも、「ミハギ鳩とカラスのゆがたい(盲目の鳩とカラスの夜語り)」との演題で発表した国仲さんは、メリハリのある方言の発音と内容にぴったり合ったしぐさが聴衆を引き付けた。
国仲さんは「市長賞を取りたいとは思っていたけど、2位か3位かなと思っていた。名前を呼ばれた時はとてもうれしかった」と話した。教頭先生と祖母から方言の特訓を受けたと言い「顔の表情に注意して話した。普段は方言は使わないけど、おじいちゃんやおばあちゃんが使っている方言を聞くのは楽しい」と笑顔を見せた。
教育長賞は「んきゃーぬぱなすどう(昔のお話)」の演題で発表した上原さん。表情豊かに愛らしく話す方言が聴衆の共感を得た。
審査委員長の下地智さんは「発表に入る前の出だしに『私の話を聞いてください』、最後には「聞いてくれてありがとう』などを方言で付け加えれば、もっと聴衆を引き付けることができる」と講評した。
優秀賞には「ハズブリユーサ(足の骨の折れたサギ)の話」を発表した宮城厚希君(狩俣小5年)、優良賞には伊良部心優さん(西辺小1年)「ねずみとやどかり」、山口愛理さん(池間小5年)「ハズブリユーサ」がそれぞれ選ばれた。
審査は「地域の方言は地域の文化」との観点から▽話の内容▽表現力▽表情の豊かさ▽方言の使い方-で行われた。