クイチャーフェスに出演へ/古謝美佐子さん
歌への思い、島の印象語る
今年5月の音楽イベントで十数年ぶりに宮古島を訪れ、歌を披露した沖縄民謡の「唄者」古謝美佐子さん。今月4日には宮古島では初の単独コンサートを開催。多くの市民が詰め掛け古謝さんの歌声に聞き入った。きょう7日はカママ嶺公園で行われるクイチャーフェスティバルに特別ゲストとして出演する。全国的に活躍する古謝さんに歌への思いや宮古島の印象などを聞いた。
1954年に嘉手納町で生まれた。4、5歳から人前で歌うようになり、9歳でレコードデビューを果たした。「毎日のように沖縄芝居を見に通っていたら、一緒に歌うようになった。人前で歌うのが好きだった」と振り返る。歌い始めて約50年。観客の目から目をそらさないよう歌うことを心掛けてきた。「歌を聞いている人が、とっても良い表情をしてくれているのを見る時がうれしい」と歌の魅力を語る。
今年5月に開かれた「美ぎ島ミュージックコンベンション」では、前浜フリーライブに出演。代表曲「童神」を歌うと、観客の中に、歌に合わせフラダンスを踊る妊婦らが数人いた。その姿に感動を覚えた。「とても神秘的で、宮古での出来事で一番、印象に残っている」と話した。
宮古では初となった単独コンサートは4日、マティダ市民劇場で行われた。「長く来ていなかったので、お客さんが来てくれるのか心配だったが、たくさん来てくれ安心した」と感想を語る。宮古で街中を歩いていると「待ってましたよ」と声を掛けられたり、わざわざ車を止め、降りてきて握手を求められることも。「宮古の人は親しみやすく、熱い人が多いと感じた」。
クイチャーフェスティバルでは特別ゲストとして歌を披露する。「実際にクイチャーの踊りを見るのは今回が初めて。すごく楽しみ。私も一緒に踊っているかも」と笑顔を見せた。「友だちをたくさん連れて見に来てほしい。皆さんに会えるのを楽しみにしています」と多数の来場を呼び掛けた。